おはようございます。
前回、簡単に焙煎のお話をしました。焙煎は奥が深い作業ですが、キャンプで焙煎に挑戦するときは肩の力を抜いて気軽にトライしてみましょう!!
今回はいよいよ焙煎の方法の説明です。
前回の記事で紹介した手で振りながら焙煎するタイプのハンドルロースター(手動焙煎器)を使います。
熱源は火力調整と点火が簡単で火力が一定のガスバーナーを使います。
まずロースターの中に生豆を入れる前に痛んだ豆や形の悪い豆がないかチェックしましょう。
豆が痛んでいると味に雑味が出るので本来のコーヒーの成分によって抽出される味を邪魔してしまいます。
そして次に行う作業が水洗いです。
実は多くの焙煎の方法が載った本を見ると水で洗う必要はなく、豆についた余計な汚れは焙煎の家庭で燃えてなくなると書いてあります。
しかし余計な汚れが付いていたらそれが雑味の原因になります。なので、生豆を器に入れて軽く手でなでるように水洗いしましょう。
余計な汚れや皮が取れて美味しく仕上がります。
水分を少し吸う分焦げにくくなるはずです。
水洗いした後はキッチンペーパーを何枚も使って水分を完全に取ってください。
さあ!いよいよ焙煎です。
ロースターの中に生豆を入れてください。
慣れないうちはあまり大量に入れず2杯分くらい(30g〜40g)で焙煎しましょう!
バーナーを点火したら、中火より少し弱火くらいに調整してください。
あまり強くするとコーヒー豆が焦げてしまうので気をつけてください。
ロースターを炎から15cmくらい話して小刻みに振りながら3分くらい煎ってください。
コーヒー豆を踊らせてできるだけ均等に熱を加えてください。ここで水分を飛ばしていきます。
生豆の水分が抜けると温度が上がっていき、焙煎が進みます。
焙煎が進むと水分が抜けて色がだんだんシナモン色になってきます。
そうしたらロースターを炎から10cmくらいのところまで近づけてまた3分くらい振って混ぜ続けてください。
色が濃くなってコーヒーの色に近づいてきたら、また炎から15cmくらい話して好みの色になるまで煎っていきます。3分くらいしたらコーヒー豆がハゼ始めます。
「ハゼる」とはコーヒー豆の水分がバチッバチッと大きめの音を立てて蒸発することです。音でハゼたことがわかります。
ハゼ始めのことを1ハゼと言います。
1ハゼの時はまだまだ酸味が強いです。
1ハゼの後小さめの音でパチパチパチとハゼることを2ハゼと言いますが、2ハゼの時のコーヒー豆は焙煎度でいうと中煎りくらいでだんだん苦味が強くなってきます。
さらに焙煎を続けるとより苦味のしっかりした深煎りのコーヒー豆に仕上がります。
見た目はコーヒー豆の表面に油が浮いてきてテカテカと黒光りしてきます。
だいたい10分程度ハゼるまで水分を抜いていき、1ハゼのあと好みの焙煎度に調整していくといった流れです。ハゼる音を目安にするとわかりやすいですよ!
焙煎が終わったら大きめのザルにコーヒー豆を移してしっかりと振りながら冷ましてください。
コーヒー豆が十分に冷めたら完成です!!
あとは豆を挽いて、お気に入りの抽出方法でコーヒーを入れたら美味しいコーヒーの完成です。
自分で入れたコーヒーは格別の味ですし、キャンプで焙煎ができるなんてちょっとカッコイイですよね!!
ぜひキャンプ場で焙煎にチャレンジしてみてください!!
今回紹介した焙煎方法は直火式というものです。
次回はちょっと違った焙煎方法を紹介します。