フォールディングナイフといったらオピネル
前回2つのタイプのナイフを紹介しました。
そのうちのひとつフォールディングナイフの中でもさらに初心者に扱いやすそうなオピネル(OPINEL)のナイフについていろいろ調べました。
オピネルとは
オピネルナイフはフランスの鍛冶職人ジョセフ・オピネルによって今から120年以上も前の1890年に考案されました。
日本ではアウトドア用のフォールディングナイフのブランドとして定着していますが、本場フランスではキッチンツールのペティナイフとして日常的に使われています。
フランス料理のシェフが鍋の上で直接食材をカットしながら投入するシーンを想像できます!
オピネルは扱いやすく凡庸性が高いため万能ナイフとして登山家、キャンパー、料理人、ガーデナーなどをはじめ世界中の人々に愛されています。
機能性の高いオピネルなのですが、その機能美も美しくデザイン性が高いのも特徴です。あの画家のパブロ・ピカソも愛用していたほど!!
1985年には世界的に有名なロンドンの工芸品博物館のヴィクトリア&アルバート博物館に『世界で最も美しいデザイン100のプロダクション』に選ばれています。
MoMAとして知られるニューヨーク近代美術館の目録にもその名を連ねています。
アウトドア用オピネルナイフ
現在、オピネルブランドで発売されている製品はアウトドア用、キッチン用、ガーデン用があります。
その中のアウトドア用はオーソドックスな形でシンプルな構造のフォールディングナイフでまさにオピネルナイフの代表格!
ブレード(刃)が薄く食材の奥まで切り込んでいくのでペティナイフのように使えてキャンプでの料理に使うのにとても使いやすいです。
また折りたためてコンパクトになるのでキャンプフィールド内で常に携帯出来て、キャンプシーンのあらゆる面で活躍します。
キャンプのような野外で扱う道具なので持ち運びやすさと安全面も大切です。
オピネルフォールディングナイフの安全機能
1955年にジョセフ・オピネルは息子のマルセルがナイフを使用中に安全に扱えるようにセーフティーリングでブレードを固定する仕組みを考えだしました。
このセーフティーリングは“ヴィロブロック(virobloc)”とよばれリングを捻ることによって開いた状態でブレードを固定できナイフのしようが安全になりました。
ヴィロブロックは現在でもこのフォールディングナイフに採用されていて2000年には閉じた状態でもロックをかけれるように改良さました。
ヴィロブロックのおかげで使用中でも持ち運び中でもナイフを安全に扱えるのがこのオピネルのナイフの特徴でもあります。
オピネルフォールディングナイフの多様なサイズ展開
サイズがNo2からNo12まであり(No1とNo11は生産が中止されています。)自分あったサイズを選べるのが嬉しいですね!
上⇧の画像は10本すべてがセットになったものです。
自分では絶対使わないサイズがあるのにこういうのはたまらなく欲しくなりますね!!
ブレード(刃)の材質
オピネルのアウトドア用のフォールディングナイフにはブレードの素材がカーボンスチールとステンレススチールの2種類があります。(それぞれ形状とサイズ展開は一緒)
カーボンスチールは炭素鋼のことで切れ味がとてもあり鉄の硬度も高いです。
研ぐことができるので自分で手入れしたい人にオススメです。上級者向きですね!
ステンレススチールは切れ味が良く錆びにくいのが特徴です。手入れにあまり手間をかけなくていいので初心者向きです。逆に研ぎにくいという短所があります。
カーボンスチールナイフもステンレススチールナイフも見た目はほぼ一緒です(若干ハンドルの木の色が違う)。
カーボンスチールナイフはブレードとハンドルにcarboneと書いてあり、ステンレススチールナイフの方はブレードにINOX(フランス語でステンレス)の刻印があります。
その他の特徴を持つフォールディングナイフ
サイズの違い、ブレードの素材の違いの他にもいろいろな種類のナイフがラインナップされています。
刃先が丸い
ひも付
カラーハンドル
柄物ハンドル
いろんなバリエーションがあって選ぶのに悩みそうですね!
さらにコールクスクリューがついたものやアウトドアでの使用に特化したものまであって何を選べばいいかわからなくなってしまいます。
キャンプで活躍!オピネルナイフ
初めは初心者にも扱いやすいステンレススチール、飽きのこない無垢の木のハンドル、料理がしやすそうなNo8が値段も手頃で使いやすいかと個人的には考えています。
慣れてきたらサイズを変えたり素材を変えたりしながら自分のお気に入りの一本を選んでいけばいいのかなぁと思います。
オピネルのナイフはブレードが薄いのでキャンプでは料理専用にするのがいいと思います。
野菜やバケットを切ったり、袋を開けるときに使ったり料理をする時と食べるときに活躍しそうです。
ブッシュクラフトキャンプのように硬い木を加工するのに使用するにはもっとブレードの太いナイフ(シースナイフや鉈など)の方が向いています(出来ないことはないですが)。
本格的な高価なナイフと一緒に補助的な役割としてオピネルを持っておくのもいいかも知れませんね。
次回はナイフを取り扱うための心得のお話です↓